完璧主義だった友達

今日19時過ぎに、銀座線で銀座から新橋に行こうとして誤って京橋に行ってしまって、色々間に合わなくなる、やばい、と思って京橋で飛び降りて、ホームの反対側に向かって歩いてて電車を死んだ顔で待っていたら、久々に中高の友達から電話がきた。出たら何もしゃべらず、おかしいと思って周りを見たら、彼がいた。なんとなく彼の考えていることや行動は昔から似ていると思っていて、それを彼に伝えたら彼は怒りそうだけど、多分似ている。僕も知り合いにあったら直接声をかけずに電話する。

久々に話した。というより彼の質問に答えた。来週フットサルできる?ごめん、むり。25日空いてる?空いてない。いつもこんな感じでデフォルトで断る。でも行ける時は後でメールする。そんな面倒な関係だが、こんなことできる友達はこれからできないと思うくらい貴重な存在だ。

彼は中学校の頃僕と同じサッカー部で成績の次に部活というスタンスも同じだったが、僕よりもサッカーを頑張っていた。小学校の頃彼は清水カップ15位で、ジュビロのジュニアチームに最後の最後で点を決められて負けた。それから気を落として15位。相当強いチームにいて、その試合に出ていたが、中学校の部活では、なぜかレギュラーがギリギリな感じで、僕はそのことに納得できないまま、左のミッドフィルダーをしていて、今すぐ帰りたい、試合なんか終わってくれと思っていた。そんな中学時代だった。

彼は塾に行かず、でも成績は僕と同じで、一緒の高校に行った。僕は塾に行ってかなり金を払っていたから、親にとっては彼の方が圧倒的に優秀だ。

彼と僕は多分負けず嫌いで完璧主義だった。そこがすごく似ていてだから嫌で、でも一緒にいて、よく蹴り合っていた記憶がある。

そんな彼と久々に京橋であって、電車で新橋まで一緒に行った。

彼は8年付き合っている彼女がいて僕に女を紹介するよと言ってたまに優越感を感じている感じで、それも別に嫌な感じでなくそんな彼のプレーは僕の好みで、待っているわけだし、そんな紹介はけして受けないのだけど、今回の話は、その8年付き合った彼女と別れた、というか結婚して数ヶ月で別れたという話で、前みたいに、大笑いして、「米倉涼子か!何様だ!」とか言いたかったけど、言えなかった、けど、何となく言葉に残したくて今こう書き残しているのだけど、何というか、昔言えた冗談が、もう取り返しのつかないステータスになっていることに気が付いて。だって、離婚は大きい。完璧主義の人間にとっては一気にバランスを崩すことだと思って、「まじか」と答えて萎んだ。けど何か違うと思って「会社の人も知ってるの?」とか真面目な感じでまた聞いてしまって、自分らしくないと自分で思ってさみしくなった。

でも彼は完璧主義を乗り越えて、その離婚をネタにして会社で頑張っているようだった。離婚している人生で多分彼は終わらないし、かっこいいし頭も良いから再婚をするだろう、そしたらまた、僕をバカにしに来てほしいと思って電車を降りた。