去年新入社員に自分が1年目の時に事故った話をしたことを思い出した

2015年度に変わった。コートがいらなくなった。桜が散り始めた。花粉の症状が和らいできた。急速に春化が進む。「もっとスノボ行けばよかった」とか後悔も生まれるけどGWがすぐあるから「まぁいいか」と思える。「あぁ悩みを抱えたまま、それを無視してまだ同じことを繰り返してる」と年度を跨ぐ時に反省をする。学生の頃は強制的に学年が変わったり、受験があったりして、自分のステータスが順を追って変化していくけどもう28になるとそんな順を追うことはなく、惰性でだーっと目の前の事を粛々と進めることもできてしまい、そんな状態もあったりして、いけない、いけない、と思ったり。

この前、1年目と一緒に仕事する機会があり、「先輩の話、今、すごくわかります」と言われて、「え、何?なんかした?」と反応してしまったが、それは去年のこの時期に、新人研修で話すことになって、そこで話したことに対するものだった。一年間忘れないでいてくれたのが嬉しかったし、自分で何を話したかすぐに思い出せなかった記憶力に失望した。

去年新入社員に先輩として話す時間をもらって、仕事のスタンスとかそういうことを話してほしいということだったのだが、僕が1年目に事故ったことを、1つ1スライドで紹介した。全部で20個くらいあっただろうか。「帰れ」って言われて本当に帰った、とか、何事にも「はい!」って答えて提出期限切れる、とか、飲みに行くとあからさまに帰りたがる、とか、先輩の案件引き継いでそこにミスがあって自分が補填対応することになったとか、そういうことをして、それがどういう結果になったかをギャグ的に紹介した。本当にしょうもないことをして怒られていた。この事故を「地雷」という言葉として確か伝えた。なんで地雷かというと、その危険自体は自分で撒いたタネであって、その危険を防ごうと思えば最初から危険を撒かなければ良かったわけで、先に挙げた例は、自分から危険をつくっていて、会社での事故というのは、全部自分のせいで、防ごうとすれば防げるというのを言いたかったからだ。

新人に話す前に先輩に「こういう話しようと思ってます」って言ってプレリハしてたら、みんな集まってきて公開処刑みたいになって、「そういえばそんな事故あったな」「先輩への悪意を感じる」とか色々言われて何となく盛り上がって、ある人に「ミスを話すという、自分を陥すことを自分でできることってすごいよな」って言われて、確かに会社入ると自分を少しでも陥すようなことは絶対しないというか、すごく見せるためにダメな部分は出さない人ばかりで、そんなの当たり前だし、自分も極力そうなのだけど、新人に馬鹿にされるとかそんなことは考えず(クライアントにTwitterのアカウントも教えてるし)に、記憶に残って言いたい事を伝えるために、と考えてこういう内容にまとめたと思った。

結果、覚えていてくれた人がいて、それは嬉しかった。覚えていてくれてありがと。