ソーシャルボタンを押すレベルのUPとSNS離れ〜バズ狙いがバズを壊す〜

本題が終わった会議で、少し世間話をしててそこで「レモンジーナ、話題になってましたよね」と話があがって、確かに話題になっていたのは横目で感じてた程度で、同じ机を囲んでいる人、全員きっとレモンジーナを飲んでいないし、わざわざコンビニで買うという行動も起こしていないだろう、バズを横目では感じながらスルー、よくあることだが、またコンビニで「何飲もうかな」と思った時に「あ」とレモンジーナが目に止まり購入なんてこともあると思うが、レモンジーナはもう品切れか。2日間で年間販売目標を突破、何となく凄そうだが、初めから目標数生産するんだ、と疑問符、ニュースを狙った事が何となくうかがえる。多分そんな感じなんだろう。

ファーストキッチンで、キットカットサンドなるものが発売された。ネスレファーストキッチン限定?の形をした(ただ短くなった?)キットカットが外食店で販売され、それが世界初だとか。そのキットカットをサンドしたスイーツも売り出された。「キットカットは挟むものか?」「そんな世界初に何の意味があるのか」こういう疑問符が浮かぶがこれもまたバズ狙いなのだろう。

・すごいスピードで売れた
・くだらないメニュー

確かに分かりやすいし、誰かと話しててもネタにしやすい。けど、そのネタが「2日間で目標数突破」とか「世界初!お馴染みのお菓子が外食店限定のかたちで売り出された」とか、一見、具体的な数字とスケールを示して真面目に見せて、「そんな!バカな」と反射的に思わせ、その流れで、ニュース記事についているソーシャルボタンを押す、と。

単純な方程式という箱のなかにソーシャルメディアがユーザー諸共押し込まれて、一定時間あるお金のパワーも借りて操作されるというか、一定のユーザーが反応してしまって、外に溢れ出る雰囲気としては「なんか話題になっている」と。当たり前の既知な話なのだが、既知でもなくなってきたと感じた。

キットカットサンドがそんなに話題になっていない。詳しくちゃんと見てないけど、ギガジンのTwitterFacebookシェアも合算して700程度だし、昔であれば、単純な面白メニューでも1500はいってたような、とか思った。ただ単に「キットカット挟んだだけやん」のツッコミレベルが、ソーシャルボタンを押すレベルまで達していなかった、というより、ソーシャルボタンを押すレベルが少しずつ上がってきているように思う、いやもしかしたらSNSをアクティブに使うユーザーが減ってきたのか、なんで減ったか、「Twitterなんか、本当にくだらないことしか流れてこないし」と友は言う。確かにそうだ。なんの利益にもならないことが大半だ。僕だって下ネタしか呟かないし。そういうくだらない言葉、情報が確かにSNS離れを引き起こしてるな、と。バズを生むためのキャンペーンがSNSユーザーのアクティブさを失わせていたら、悲劇でしかない、もはや喜劇に近いが。また「世界初」「◯日間で」というようなテキストも見慣れてきたが、見慣れても具体的なイメージに繋げられるのでパワーはそんなに衰えないと思うが、その力に頼って、力技でネタにする記事が増えてきて、それがまたそんなWEB記事全体をしらけさせているように感じてならない。他の本当に拡がるべき面白い情報がSNSで拡がらなくなっていたら、僕は嫌だな。