起業よりバイトたくさんした方が良い派の意見

LINE@のQRコードをたまに晒すとたまに申請してくださって、そこに大学の後輩(現役)、といってもただ大学が一緒なだけで全くお世話もしていないのだけど、ここは後輩とさせてくれ。後輩からメッセージがきて、わざわざLINE@で面倒なQRコードを読み取って興味をもってくれたんだったら何でも言うこと聞くよ!って感じで「飲もう」のノリに誘われて、都合により23時前の新宿アルタ前に集合し、金曜日だから、どん底は全然空いていなくて、近くのたこ焼き屋で済ましたのだが美味しかった。

最近たまに学生にあったりすると、ほとんどが起業してたり自分のスキルを活かして自分で仕事をとってきたり、知り合いの紹介で仕事をもらったりしていて、それはそれで凄いし、時給は良いのかもしれないけど、個人的に「何か勿体無いなぁ」と思って、「え、飲食店とかでやれよ」とか彼らに言っても「時給悪いっす」と生意気で正当なことを返されて、自分がなんとなく思ってたことが間違ってきてるんだな、と思ってた。

で、今日あったのは、某大学院のアーティスティックな研究室の人でアーティスティックなことをして大人の世界でも某有名人のアシスタントとして活躍していて(嫌味みたいに書いたけど、これはモザイクのため)、「最近流行りの自分のスキル活かす系の学生か」と思ったが、「飲食店でバイトしてます」って言ってて、急に親近感がわいた。

彼女と話していると「飲食店とかのバイトは今しかできない」ことがすごく伝わってきて、というか、そのことに改めて気付いて、今しかできないことをけしてお金でなく、多少は搾取されても良いかな?ぐらいで社会経験のために働く、という仕事との向き合い方がピンときて、高校時代の自分を思い出した。

部活はやってたけど、高校からバイトができるわけで、よくわからない大人の社会が早くみたくて、休みがあると日雇いの労働者として、引越しとか工場でデカイ物のラッピング作業、荷物の仕分け、警備員、巫女さんのサポートなどなどやった。「お前は社員になりたいんじゃねーのかよ」とおじさんが30歳くらいのフリーターに怒鳴ったところを高校一年の僕は見ていて、ヒエラルキーを生で感じた。また客としている空間と店員としている空間は見え方が全く違うことに気付けた。社会人になった今そういう仕事をやろうとしたらテレビのバラエティー番組に出られるようなタレントになるか、本当に会社を辞めてフリーターとして生活するしかない、いやもう28歳だし、年齢的にアウトか。

バイトは、一つの場所で長くよりもよりたくさんの環境で、さらりと働くのが僕は好きだった。長くも働いたし、1日だけもやった。色々な人に会えるから。色々な仕事にあえるから。昔のバイトの経験が何の役に立つかはわからないけど、「これってあれだ」と細かなところで思ったりして、人生が少し豊かになった。

僕は普通のバイトも悪くないと思うんだけどな。