地下鉄サリン事件から20年〜駅の進化とゴミ箱〜

1995年3月20日午前8時頃に丸ノ内線、日比谷線など複数の地下鉄に同時多発的に有毒サリンが撒かれ、13人が死亡、約6,300人が負傷したとされる事件が起こった。当時、僕は8歳だったのか、なのに、鮮明にこのニュースは記憶に残っていて「東京はこわい」そう地域の問題として一括りにまとめていた、気がする。あれから20年が経ち、午前8時に丸ノ内線を利用している身だが、こんなに何気ない時間に毒を撒かれたと考えると僕もいつ死ぬかわからず、チュニジアで起きた銃乱射事件のように、まさか、銃弾で殺されるかもしれない。

地下鉄サリン事件が起きてから、東京メトロでは防犯カメラを増やし、ゴミ箱は駅員が確認できる位置に設置しているという。またゴミ箱は中に何が入っているかわかるよう、一部透明のパネルでつくられている。このおかげで、といったらあれだが、雑誌などを取るためにゴミ箱をあさる人にとっては便利で、よく朝にそういう方をみかける。あの方々はお金があるのかないのか、どうやって改札の中に入っているのか、メトロはJRに比べて初乗り運賃は高い。だけど、メトロを選んでいざ改札に入っているとなると、ゴミ箱の質としてはJRよりメトロの方が良いのか、でも何となく良さそうな気はしている。

◼️毒物を駅内に入れさせない技術

朝のニュースで、まだ設置はされていないようだが、毒物を検知する改札機械があるという。その改札機械は、通る人に微風を当てて、衣服などに付着しているものを一瞬浮かせて、その舞ったものに毒物であるか否かを判定するという。まだ実験段階だが、何を毒物とするのか、あと、理系の化学系の研究生は改札で止められることが予測される。高田馬場駅戸山口などの風物詩になるのだろうか。

ある液体に、ある一つの粉や液体を振りかけ、垂らすだけで、ある液体全体が危険物に変化する。絵の具の黒みたいな存在で、黒を微量にしないとたちまち黒に侵されて、混ぜ合わせたものがゴミになる。その黒色だって、何も悪役として、パレットの中にいるわけでなく、ベースとなる色であるわけで、その黒色のように人を殺す毒物も、正しい使い方で毒にならず、人を助けるための役割に変わってほしいと思う。